⑤ シリーズ対応の目安
| アピステ | 特徴 | SMC対応(目安) | 備考 |
| PCU-NE(ノンフロン) | 空冷/水冷 1.3〜6.0kW・±0.1℃・R1234yf・Ethernet(Modbus TCP) | HRSC(CO2ノンフロン)/ HRS | ノンフロン軸ならHRSC。冷媒の性質差は下表⑥参照 |
| PCU-R(ワイドレンジ・高精度) | 空冷/水冷 1.2〜8.9kW・設定−10〜80℃・±0.05℃(高精度モード)・ヒーター加熱 | HRS / HRSF / HRS090(冷却域のみ) | 40℃超の加熱・氷点下・±0.05℃が必要な用途は置き換え不可(HRZ系の個別検討) |
| PCU-SL(高耐久・省エネ) | 空冷/水冷 10.3〜14.2kW・屋外IPX4相当・周囲−5〜45℃・インバータポンプ | HRSH / HRSHF(屋外IPX4)/ HRS100・150 | 屋外設置は空冷HRSH/HRSHFのみ。周囲45℃・循環液−5℃は個別確認 |
| PCU-F(ポンプ・タンクレス) | 空冷 2.8〜6.7kW・R1234yf・循環ポンプは設備側・同調/カスケード制御 | 対応なし(参考: HRS / HRSC) | SMCは全機種ポンプ・タンク内蔵。配管・制御の見直し前提の参考候補 |
⑥ ノンフロン冷媒の比較(R1234yf vs R744)
アピステのノンフロン機(PCU-NE / PCU-F)とSMCのノンフロン機(HRSC/HRZC)は、どちらもGWP=1表記ですが冷媒が異なります。
| 項目 | アピステ: R1234yf(HFO・合成冷媒) | SMC: R744(CO2・自然冷媒) |
| GWP | 1(AR5では1未満) | 1(GWPの基準物質) |
| 分類 | フロン排出抑制法の対象外(HFO) | 自然冷媒・法対象外 |
| 燃焼性・毒性 | 微燃性(A2L)・空輸等に制約 | 不燃・無毒(A1)・空輸可 |
| 大気分解生成物 | TFA(トリフルオロ酢酸)を生成。難分解性で水環境への蓄積が国際的に指摘されている | なし(自然界に存在するCO2そのもの) |
| PFAS規制リスク | 欧州PFAS包括規制の議論対象。将来の規制・調達リスクあり | 対象外(PFASフリー) |
| 留意点 | — | 高圧冷媒(機器設計で対応済み。ユーザー側の追加負担なし) |
※温暖化影響(GWP)はR1234yfとR744でほぼ同等。差が出るのは「燃焼性」「分解生成物(TFA)」「PFAS規制リスク」の3点で、いずれもR744(CO2)が有利です。従来冷媒機(PCU-R: R407C / PCU-SL: R410A)からの置き換えでは、低GWPのHRSF/HRSHF・ノンフロンのHRSCが環境対応の提案軸になります。
注意事項・免責
・本ツールは選定の一次スクリーニング用です。最終選定は必ず最新のメーカーカタログ・仕様書で確認してください。
・冷却能力は定格条件(アピステは概ね循環水20℃・周囲25〜32℃、SMCは循環液20℃・周囲25〜32℃)での比較ですが、条件差があるため能力比1.0付近の候補は余裕を確認してください。
・ポンプ能力(揚程・流量)、設置環境(屋外・周囲温度)、通信機能、オプションは本ツールでは簡易比較のみです。
・出典: 両社カタログ(2023〜2026年版)およびメーカーWebサイト公開仕様。